■スーパーフードのクロレラ、スピルリナ、ユーグレナ、違いは?効能は?情報まとめ

ヘルス・ダイエット

スーパーフードとしてよく耳にするクロレラ、スピルリナ、ユーグレナ。どうも緑色の藻(?)のようなのですが、その違いがイマイチわかりません。いったい何なのか、栄養素の違いは?などまとめてみました。

各スーパーフードのパイオニア的な企業のサイト情報をまとめてみました。企業の発信情報、見解に加えて、筆者の私的な感想も含まれておりますが、摂取されて病状、症状の改善・悪化につきましては責任を負えません。ご参考の一つににしていただけますと幸いです。

クロレラ|ヨーロッパ発祥の栄養素

クロレラとは

クロレラは20数億年前の先カンブリア紀から生息している真核生物の仲間で、有性生殖は行わず、1つの細胞が20~24時間に4分裂する増殖力が高い生物です。また、淡水に生息する単細胞性の緑藻類です。

1890年(明治23年)、オランダの科学者、バイエリンクが発見。ギリシャ語の“クロロス(chloros・緑の)”とラテン語の“エラ(ella・小さいもの)”と名付けました。
1917年(大正6年)、ドイツのリンドナー博士がクロレラに良質のたんぱく質が多く含まれていることを発表。

クロレラは細胞壁に守られており、クロレラと思われる先カンブリア紀の化石が発見されています。

クロレラ工業株式会社サイトより

栄養成分

  • ビタミン(13種)
    総カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
  • ミネラル(12種)
    ナトリウム、鉄、マグネシウム、カルシウム、カリウム、亜鉛、銅、マンガン、セレン、クロム、モリブデン
  • 必須脂肪酸(2種)
    リノール酸、リノレン酸
  • 食物繊維(2種)
    水溶性食物繊維、不溶性食物繊維
  • 葉緑素(2種)
    クロロフィルa、クロロフィルb
  • アミノ酸(18種)
    イソロイシン、ロイシン、リジン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、シスチン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、プロリン、セリン
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クロレラの生産

クロレラ培養には豊富な水資源、気温、日射量が必要となり、大きなプールが必要となります。

クロレラのパイオニア的な会社として、クロレラ工業株式会社や株式会社サン・クロレラなどが挙げられます。

クロレラ工業株式会社は九州筑後工場で国内一貫生産にこだわっているようです。株式会社サン・クロレラは北海道足寄郡足寄町やインドネシアにも工場を持っています。

培養には広大なプールの為の土地が必要です。あのプールは、深さが10~15cmと浅いそうです。深ければ生産量も増やせるそうですが、クロレラには生育に必要な太陽光が届きににくくなってしまいます。浅いプールでこそ高品質なクロレラができるそうです。

クロレラ工業株式会社サイトより

クロレラの栄養、何にいいの?

人間の生命活動を支えるために必要なアミノ酸、ビタミン類、ミネラル類などがバランス良く含まれています。また、抗酸化作用にも優れているそうです。

  • 免疫力を高める効果
    体内の免疫組織の一つであるマクロファージの働きを活発にして体の抵抗力を高める効果があります。
  • 血圧やコレステロール値を下げる効果
    葉緑素を筆頭にした、豊富な栄養素が総合的に働くことにより血圧や血液中コレステロール値を低下させ、生活習慣病のリスクを減らしてくれるそうです。また、脂質代謝を正常にする効果もある為、肥満予防に繋がると言われています。
  • 貧血を改善する効果
    クロレラ生長因子(CGF)に含まれるS-ヌクレオチドペプチドには赤血球の回復を促し、造血作用を活性化させる働きがある為、貧血改善に有効と言われています。細胞の新陳代謝が活発になる為、肝機能の改善や疲労回復にも効果があります。
  • アンチエイジング効果
    クロレラに含まれる葉緑素には、遺伝子を正常に保つ効果と強力な抗酸化作用があることが分かっています。抗酸化作用は、老化の進行を抑え血管機能を守る効果もあります。
  • 便秘を解消する効果
    クロレラには食物繊維が多く含まれている為、便秘に効果があります。また、葉緑素や食物繊維は有害物質であるダイオキシンやカドミウム、水銀に対するデトックス効果があるそうで、腸内の有害物質に吸着して排泄を促進することが確認されているそうです。
  • 豊富なミネラルによる効果
    クロレラには、各種ミネラルが豊富に含まれ、マグネシウムの含有量が多いのが特徴です。マグネシウムには骨や歯の強化、骨粗しょう症、心筋梗塞や狭心症の予防、筋肉の修練を助け、疲労回復の促進など。

注意点

以下のような副作用が報告されています。

  • 多量摂取などで光過敏症による発疹などの出現
  • 下痢・吐き気から肝機能障害
  • ビタミンKを沢山含むことからワーファリン(血液抗凝固薬)治療の効果を抑制してしまう
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