■冬休みに観たい!昭和のエンタメ☆大映ドラマ

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こんにちは、ウルフです。

大映ドラマを皆さんはご存知でしょうか?知っている人は明らかに40代以上でしょう。

ウルフも40歳をとっくに過ぎていますが、会社の後輩でたまーに、ご兄弟の影響なのか再放送などを観たり、いまはサブスク系のドラマ配信を観たりで大映ドラマに異様に詳しい若者がいて驚かされることがあります。

実際40年近く前のドラマですから古臭い画質やファッションは仕方ないとして、あの独特のドラマの構成はハマると若者には新鮮に映るかもしれません。また、当時リアルタイムで観ていた頃は子供だったあなた!大人になってからもう一度観るのもまた一興です。

今回は、年末年始の冬休み、一気見におススメの大映ドラマをご紹介します。

まずは大映ドラマを制作していた大映テレビのご紹介からどうぞ。

大映ドラマを制作した大映テレビとは

大映テレビ株式会社

設立:1971年10月15日

代表者:渡邉良介(代表取締役社長)

東京都港区麻布台に本社を置く、テレビドラマの制作を請け負う日本の会社。

前身は大映株式会社のテレビ映画制作セクションとして大映テレビ制作室(大映テレビ室)が発足。1971年に大映の倒産直前に分社化され、大映が全額出資する完全子会社の大映テレビ株式会社として設立された。

徳間書店グループの傘下に属していたが2002年に角川グループに売却された。

1960年代から1970年代までTBSのドラマを主に制作、

『ザ・ガードマン』、『奥様は18歳』、山口百恵主演の『赤いシリーズ』は高視聴率をマークした。

1980年代前半はTBSで『スチュワーデス物語』、『不良少女と呼ばれて』、『スクール☆ウォーズ』、『ポニーテールはふり向かない』。フジテレビで『ヤヌスの鏡』、『花嫁衣装は誰が着る』などで最盛期を迎えた。

1980年代後半にはバブル景気とともに、トレンディドラマが全盛期となり、大映ドラマに陰りが見え始めてきます。

大映ドラマと言えば、芥川隆行氏のナレーションがオープニングのお約束でした。劇画タッチの壮大な雰囲気を漂わせる演出が人気となっていたのですが、トレンディドラマが主流となってしまってからは、その演出も抑えられ、コメディタッチのドラマが制作されました。

1990年代以降は『ストーカー・誘う女』、最近だと『テセウスの船』が制作されましたが、『テセウス~』はかつての大映ドラマを彷彿とさせるとして話題になりました。

2000年代以降、韓流ブームで日本でも韓国ドラマが放映されるようになりましたが、「大映ドラマが韓流ドラマの原点ではないか」とする評論家もいるほどです。確かに、急転直下のジェットコースター荒唐無稽のシンデレラストーリーだったりすると頷いてしまいますよね。
脚本家の鈴木おさむ氏は大映ドラマの演出をオマージュした作品も制作しているそうです。

アラフォー以降におススメ。大映ドラマ全盛期の作品

大映ドラマ全盛期の1980年代のおススメドラマを列挙してみました。

不良少女と呼ばれて

1984年4月~1984年9月TBS毎週火曜20:00~

出演者:いとうまいこ(旧:伊藤麻衣子)、国広富之、岡田奈々

原作者で舞楽者の原笙子氏の自伝的小説をもとに制作されました。非行を重ねた少女が校正し、舞楽への道を歩みだす青春が描かれているのですが、原作とドラマの内容がかけ離れてしまったことにショックを受けて、ドラマは殆ど観ていなかったというエピソードがあるそうです。多分、ドラマがちょっと過激だったのかな。

スチュワーデス物語 

1983年10月~1984年3月TBS 毎週火曜20:00~

出演者:堀ちえみ、風間杜夫、片平なぎさ、高樹澪、山咲千里

「ドジでのろまなカメ」の訓練生、堀ちえみとイケメン教官、風間杜夫を中心としたラブストーリーですが、「スチュワーデス」の訓練の様子もドキュメンタリータッチで観ることでき、スチュワーデスになりたい!と思った女子も少なくなかったはずです。舞台はJAL(日本航空)で全面協力だったと記憶しています。

ポニーテールは振り向かない

1985年~10月~1986年3月TBS毎週土曜日 

出演者:伊藤かずえ、鶴見辰吾、松村雄基、フランキー堺、梶芽衣子

3歳で母と別れ、非行を繰り返していた少女は18歳で父とも死別します。父に教わったドラムの腕前を武器に、世界に通用するロックバンドを結成しようとする過程で人間として成長していく物語。大映ドラマではお馴染みの松村雄基と好青年役が多かった鶴見慎吾のチョイワルな役柄が新鮮です。

スクール☆ウォーズ

1984年10月~1985年4月TBS毎週土曜日21:00~

出演者:山下真司、岡田奈々、松村雄基、伊藤かずえ、宮田恭男、岩崎良美、名古屋章、和田アキ子、坂上二郎、梅宮辰夫

現在も活躍されている方々が出演されていたドラマ。梅宮辰夫さんと和田アキ子さんは夫婦役での出演でした。荒廃した高校のラグビー部の全国優勝までを描いた大映テレビの“スポ根ドラマ最高傑作”。
モデルは全日本ラグビーの山口良治監督が率いた京都伏見工高ラグビー部の実話を元に制作されました。

少女に何が起こったか

1985年1月~3月TBS毎週火曜日20:00~
小泉今日子初主演ドラマ

出演:小泉今日子、市毛良枝、風間杜夫、辰巳琢郎、松村達雄、岸田今日子、長門裕之、柳沢慎吾、賀来千香子、石立鉄男、宇津井健

小泉今日子の連続ドラマ初主演作。北海道の漁村で育った少女が母の死を機に、自分の出生の秘密を確かめるため上京。天才ピアニストであった亡き父の娘である証を求めてピアニストを目指す。意地悪なお嬢様役に賀来千香子、毎晩0時に現れるこれまた意地悪な謎の刑事、石立鉄男など、つっこみどころ満載ですが、当時はハラハラしながら観ていました。

プロゴルファー祈子

1987年10月~1988年4月フジテレビ毎週水曜20:00~

出演者:安永亜衣、 風見慎吾、沢向要士、国広富之、大沢逸美、織田裕二

ストーリーをまとめたいのですが、プロローグからかなりぶち込んでくる内容です。コントロールを誤ったゴルフボールの直撃を胸に受け、重傷を受けてしまうヒロイン祈子。一命をとりとめるものの、この時、死んでしまったと勘違いしたヒロインの兄は、家族のように育った加害者を暴行し行方不明になってしまいます。祈子にケガを負わせた男性は資産家令息で、祈子に思いを寄せるようになります。
父は殺人の容疑をかけられるが、遺書とともに遺体で発見されます。祈子は殺人者の娘と言われ非行に走り、鑑別所に入りますが、資産家令息の助けで父の汚名を晴らすことと、プロゴルファーへの夢を実現しようとします。出演者に織田裕二さんとあるんですが、何の役だったのか、さっぱりわかりません。そんな若い頃の織田さんを探すのもまた一興です。もう韓流ドラマも真っ青なジェットコースターぶりです。

最近の作品は?

ここ数年のドラマでは、テセウスの船などが、大映ドラマを彷彿とさせる作りとされていたようですね。(筆者はすみません、観てないのですが、そのような評価だったようです。)

テセウスの船 TBS日曜劇2020年1月~3月

TOKYO EMR制作協力 TBS日曜劇場2021年7月~9月

大映ドラマではないのですが、2020年にテレビ朝日の土曜ナイトドラマ枠で放送された『M 愛すべき人がいて』は浜崎あゆみさんの自伝的小説をドラマ化したものでしたが、脚本が鈴木おさむさんだったのはご存知ですか?

放送作家の鈴木おさむ氏。妻は森三中の大島美幸さん。

鈴木おさむさんは大映ドラマファンであったことを公言していましたが、オマージュ的に『M』に投影していました。まるで「令和の大映ドラマ」と評する人もいました。
鈴木おさむさん自身がおすすめしていたのは、友達とリモートで繋いでお酒を飲みつつ、ツッコミながら観て!というものでした。一人で観るよりSNSでツッコミながら観るのも楽しそうですね。

まとめ

サブスク系の映像配信サービスでは、今のところ大映ドラマを常時大々的に扱っているものは、筆者調べでは見つかりませんでした。期間限定などが多いようですね。

「少女に何が起こったか」や「プロゴルファー祈子」などはYouTubeなどで全話ではありませんが視聴できるようです。DVDの販売もありますがかなり高額なのが正直なところです。

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