■スーパーフードのクロレラ、スピルリナ、ユーグレナ、違いは?効能は?情報まとめ

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スピルリナ|語源はらせん、Spiral(スパイラル)

スピルリナとは

スピルリナは30億年以上も昔に地球上に誕生した、最古の植物の一つと言われています。主にアフリカや中南米などの亜熱帯地方の高アルカリの塩水湖に繁殖しています。

「スピルリナ」というのはラテン語で「らせん」という意味で形状からそのように名付けられました。現代人の栄養補助食品として有効と考えられています。

DICライフテック株式会社サイトより

1927年ドイツの藻類学者、ドゥルスピン博士がスピルリナを発見、命名。
1962年スピルリナが持つ豊富な栄養素に目をつけ、たんぱく源の研究をしていたフランス国立石油研究所のクレマン博士がチャド湖からスピルリナを持ち帰り、タンパク質として研究
1967年クレマン博士がメキシコ微生物会議においてスピルリナを世界に紹介
1968年スピルリナが食材として日本へ紹介される。

栄養成分

  • ビタミン(12種)
    βカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、ビタミンE、ビタミンK、イノシトール
  • ミネラル(14種)
    カルシウム、マンガン、マグネシウム、セレン、リン、ナトリウム、同、亜鉛、ヨウ素、イオウ、カリウム、コバルト、塩素、鉄
  • 脂質(4種)
    リノール酸、リノレン酸、パルミチン酸、オレイン酸
  • 糖質
    グリコーゲン(グルコース主体:ラムノース、マンノース、キシロース、その他)
  • 食物繊維(2種)
    水溶性食物繊維(ペクチン)、不溶性食物繊維(セルロース)
  • 色素(3種)
    クロロフィルa、総カロテノイド、フィコシアニン
  • アミノ酸(18種)
    イソロイシン、ロイシン、リジン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、シスチン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、プロリン、セリン、
  • 核酸
  • SOD
  • フェオホルバイド
  • プリン体

スピルリナの生産

スピルリナの生育条件は・強い太陽光線・強アルカリ性の湖・水温30~35℃と特殊な条件とされており、現在自生が確認されているのは、熱帯地方の湖です。

DICライフテック株式会社サイトより
  • アフリカの湖
    チャド湖(チャド共和国)、ヨアン湖(チャド共和国)、アランガディ湖(エチオピア)、チルチェ湖(エチオピア)、エレメンティア湖(ケニア)、ルドルフ湖(ケニア)、ナクル湖(ケニア)、ナトロン湖(タンザニア)
  • メキシコの湖
    フッカチナ湖(ペルー)、テスココ湖(メキシコ)

この特殊な生育環境が雑菌などが発生しづらく、スピルリナが今まで絶えることなく生き続けてこられた理由の一つとも言われています。

日本にスピルリナ株を取り入れたDIC㈱(旧大日本インキ)が管理培養に着手、40年以上スピルリナの研究を続けています。1977年にタイに培養工場を創設(現在閉鎖)、1993年にアメリカに工場を新設、中国海南島にも建設。

クロレラのように広大な培養プールが必要なようですね。また、日照や水源、水質管理も、生育環境の再現に莫大な費用がかかりそうです。

スピルリナのパイオニアがDIC㈱ですが、後発のジャパン・アルジェ株式会社(旧東海産業株式会社)が山梨や沖縄に工場を保有しているそうです。

スピルリナの栄養、何にいいの?

スピルリナはクロレラの淡水生息とは違い、高温・高アルカリ・高塩分という過酷な環境下で繁殖するという強力な生命力が大きな特徴となっています。健康や美容に効果的な栄養素をバランスよく含み、中でもタンパク質含有量は50~60%と高くなっています。

  • 免疫力を高める効果
    スピルリナの接種によりリンパ球が活性化して免疫力が高まる効果が確認されています。
  • アンチエイジング効果
    核酸が含まれており、損傷した遺伝子を修復するなど身体の調整機能が働きます。βカロテン、葉緑素、ビタミンC、ビタミンEなどに抗酸化力があります。活性酸素は体内の細胞を傷つけ老化を早める物質ですがこれらを抑制する効果があります。
  • 抗炎症作用への期待
    スピルリナに含まれるフィコシアニンが炎症を起こす物質の分泌を抑えるという研究報告があるそうです。
  • 貧血予防の効果
    豊富に含まれている葉緑素は「緑の血液」とも言われ、体内で血液の原料となる為、貧血に効果があります。また、レバーに多く含まれるビタミンB1、ビタミンB12もスピルリナには豊富に含まれています。
  • 肥満予防の効果
    食物繊維による便通の改善、必須アミノ酸が脂肪燃焼、リパーゼの働きを活性させ、基礎代謝を向上させます。
  • アレルギー症状の緩和効果
    スピルリナの有効成分がγリノレン酸の生成を促すことによって、体内でプロスタグランジンという局所ホルモンに変換され、炎症やアレルギー症状を抑える働きをします。
    葉緑素は血液中の毒素を清浄化する働きを持っており、アセトアルデヒドやヒスタミンを無毒化してくれるそうです。
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注意点

以下のような副作用が報告されています。

  • 胃のむかつき、吐き気、腹痛、下痢
  • 蕁麻疹、浮腫
  • 炎症性筋疾患
  • ビタミンKによるワーファリン(血液抗凝固薬)治療の効果抑制
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