ユーグレナ|ミドリムシ(微細藻類ユーグレナ)とは?
ユーグレナとは
ミドリムシは5億年以上前に誕生したとされています。発見は1660年代オランダのアントニー・ファン・レーウェンフック氏で学名をユーグレナとしました。ラテン語で美しい(eu)、眼(glena)という意味を持っています。
1950年代 アメリカのメルヴィン・カルヴィン氏らは、ミドリムシなどを用いた光合成の研究を行い、光合成による炭素固定反応であるカルビン・ベンソン回路を解明。この功績によって1961年にノーベル化学賞を受賞。
1970年代 NASAにおいて研究開発の材料となる。ミドリムシが太陽光と二酸化炭素で育ち、宇宙飛行士乗務員の呼吸によって出た二酸化炭素がミドリムシの成長を促し、結果として酸素が得られるメリットから。
1990年代 ミドリムシを利用した医療、医薬品の開発、二酸化炭素固定についての研究の継続
2005年に株式会社ユーグレナが世界初となるミドリムシの食品としての屋外大量培養に成功
栄養成分
- ビタミン(13種)
αカロテン、βカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK1、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン葉酸 - ミネラル(9種)
マンガン、銅、鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、ナトリウム - 不飽和脂肪酸(11種)
DHA、EPA、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサジエン酸、アラキドン酸、ドコサテトラエン酸、ドコサペンタエン酸、ジホモγ-リノレン酸 - アミノ酸(18種)
イソロイシン、ロイシン、リジン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、シスチン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、プロリン、セリン、 - その他(6種)
ゼアキサンチン、プトレッシン、クロロフィル、GABA、ルテイン、スペルミジン - ミドリムシ独自成分
パラミロン(β-グルカン)
ユーグレナの生産
ユーグレナ(ミドリムシ)の大量培養、大量生産に成功している株式会社ユーグレナがパイオニア的な存在と言えるでしょう。
石垣島に研究開発、生産の拠点があり、培養し増やすことで、サスティナブルにユーグレナ(ミドリムシ)の可能性を引き出し、事業拡大を続けています。
人の食だけでなく、動物の飼料にユーグレナを混ぜることにより、健康状態が改善したり、養殖稚魚など死亡数が減ったなどの報告が寄せられています。
また、ユーグレナ(ミドリムシ)のバイオ燃料の研究も進められ、ユーグレナ燃料のバスなど、稼働している地域があるそうです。
ユーグレナの効能とは?
- 継続摂取でLDL(悪玉)コレステロール数値の改善
血中脂質高めの男女30人に、60日間ユーグレナ粉末を1日1000㎎継続摂取してもらったところ、LDL(悪玉)コレステロール数値が減少したことが確認されました。 - 便秘改善
ユーグレナ粉末を30日間摂取してもらった人に排便量が増えたことが確認されました。 - ユーグレナ摂取による血圧低下(ラット)
高血圧のラットにユーグレナ粉末を摂取させた結果、摂取後4~8時間後における収縮時血圧が優位に低下したことが確認されました。
この他にも、アトピー性皮膚炎、花粉症の改善、自律神経バランス、作業ストレスの改善、認知機能、運動速度の上昇などが挙げられています
ユーグレナの安全性は?
- 体質により、目安量を守ってもお腹が張ってしまう人がいる(食物繊維とよく似た働きをするので、同じような症状が出るようです)
- フェオホルバイド含有量調査試験において含まれていることを確認。フェオホルバイドとはクロロフィル分解物の一種で、多量に摂取すると皮膚障害を引き起こすことがある。ミドリムシは分解されるとフェオホルバイドになる葉緑体を持っています。ユーグレナの製品に関しては、皮膚障害の報告はまだないようですが、その他のクロロフィルやスピルリナと同じように多量摂取はせず、目安量を守った方がいいでしょう。
- 他の薬剤との併用も今のところ大丈夫とのこと。ただ、検査や治療により、サプリメントの接種を制限されることもあるので、心配な方や今迄にそういった制限を受けたことのある方はかかりつけ医に相談したほうがいいでしょう。