両親に振り回された杏の青春時代とは
白血病を患い、これから全米映画デビューという時に降板せざるを得なかった渡辺謙さんには当時、同情の声が集まりました。まだ、白血病と聞くと生存率が今ほど高くなく、復帰が厳しいのではないかという噂もありました。
闘病後、復帰を果たしますが、妻・由美子さんの借金問題で別居報道が流れます。渡辺謙さんの主張は由美子さんの多額(2億5千万円)の借金が原因で、宗教団体にお布施として入金してしまったというもの。子供らの同級生の親御さんらも含む50人から借りたと言われています。
裁判で争うことになり奥様側は、借金の理由はそもそも、渡辺謙さんの白血病の治療費や不倫相手への手切れ金や口止め料に使ったと主張。その際に、渡辺謙さんは、7人もの有名女優さんと不倫していたということが裁判の中で妻側の弁護士から主張されたそうです。
これに、杏さんはショックを受けて、一度は病後の父に同行し別居したものの母の元に戻ったと言われています。
病気をして同情を集めていましたが、裏では不倫とは・・・。
結局、由美子さんとの離婚が決まった後、1年経たぬうちに女優・南果歩さんと再婚します。
この頃、渡辺謙さんは念願のハリウッド映画『ラスト・サムライ』に出演。降板した『天と地と』から10数年経過していました。
立て続けに出演した、ハリウッド映画『SAYURI』のプレミアに離婚したばかりの渡辺謙が女性と出席という情報が流れますが、その女性が未確認状態だったと言います。蓋を開けたら、女優の南果歩。この映画のプレミアに誇らし気に登場した二人は同時に結婚を発表するというサプライズを披露したのでした。この交際にはマスコミは全く気づいていなかったそうです。
当時、何も知らなかった私は、「苦労人の渡辺謙さんが浪費家の奥さんと別れられて、女優さんと再婚か、めでたい!」くらいにしか思っていませんでしたよ。
母親の元についた杏さんですが、借金の2億5000万が残ってしまったのでした。とうことは、渡辺謙さんの主張が正しかったということでしょうか。
母親が宗教に入信した原因は渡辺謙さんの病気がきっかけとも言われているのに、渡辺謙さんからは杏さんへの助けはほぼなかったと言われています。
渡辺謙さんは多額の治療費がかさみ、前妻・由美子さんの借金どころではなかったのかもしれません。
しかし、そんな環境下でも、有名美人女優さんとスピード再婚してしまうあたりが、渡辺謙さんの人柄というか人格というか品性を疑ってしまいます。人は見かけによらないものです。
この頃高校生になったばかりの杏さんは、高校を中退し、モデルの仕事に邁進します。兄には大学進学を勧め、兄・渡辺大さんは青山学院大学を卒業しています。
雑誌で見かける杏さんは、ちょっとギャルっぽい雰囲気もあって、私はあまり良い印象がありませんでした。目つきが悪くて可愛げがないという感じ。
家庭環境がこんな状態なら、斜に構えるし、よくグレずに頑張ったなと思います。そして、仕事の多さよ。パリコレデビューを果たし、雑誌にはコンスタントに登場。CMにも出演、ドラマも数多く出ていたのですね。多分、仕事も来るものは拒まずでなんでも引き受けたのではないでしょうか。
「ゴチになります」でバラエティに出演、サバサバした性格がウケて、あの番組出演は成功だったのではないでしょうか。「ゴチ」の頃の杏さんは、バラエティということもあって、表情も穏やか、あぁこんな人だったんだ、という好感がもてる女優さんになっていましたね。
NHKの朝ドラ、『ごちそうさん』の出演の頃、杏さん側の弁護士を通じて、借金相手数十人に連絡が届いたと言います。借金を返済したいという連絡でしたが、10年位前の借金話です。中には、青学の同級生の親からの借金ですから、裕福な方も多かったのでしょう。借用書を紛失したり、そもそも借用書なしでお金を貸してくれた人もいたようです。杏さんはそのような方は言い値で、借金を完済したそうです。
この時、杏さんは31歳。『ごちそうさん』では結婚相手、東出昌大さんと共演しました。
結婚を意識し、節目に母親の借金を完済させたのでしょう。およそ10年で2億5千万円の借金を返したというのが凄いですよね。しかも、分割ではなく、ほぼ一括に近い形でそれぞれの方々に返金していますから、さらにそれ以上の余裕があってのことでしょう。
母親に訴えられた杏
2017年に杏さんは母親、由美子さんに訴えられます。
当時の週刊誌報道によると、杏さんはトップコートに所属じながら、個人事務所も設立。母親が社長を務めていたそうです。
トップコートから個人事務所にギャラが入り、そこから杏さんに給与が支払われるようになっていたそうで。母親のの年収は多い時だと2000万だったとのことです。
杏は自分の仕事量、ギャラ相場に対して、自分の給与が少ないと母親に対して不信感を抱いたようです。そして、母に個人事務所を退職し、トップコートとの直接契約にすることを伝えると、母親は2015年に東京簡易裁判所に調停を申請しますが不調に終わり、2017年、訴訟に発展しました。
内容としては杏が母親経営の個人事務所の従業員であることの確認、杏が所属を継続した場合の利益を20年で約12億円としたもの。うち、まず3000万円の補填を求めました。
2億5千万の借金を二人三脚といえども、ほぼ杏の力で完済したも同然ですが、完済後も杏のギャラを多く搾取していた母親。杏は母親に対して不信を抱き、ちょうど東出昌大との結婚前後であった為、これ以上依存されてはたまらんと思ったのでしょう。
借金返済後も十分過ぎるくらいに稼いで搾取していたお金で十分生活できたはずです。そんな思いもあって杏は、母親経営の個人事務所を畳む覚悟でいたと思います。
入信していた釈尊会は教祖の死去により、2007年に事実上の解散となっていましたが、その後、女性霊能者との交友も報道されていました。事務所のコンサルタント料として多額のお金を支払っていたそうです。また借金返済の悪夢が蘇ります。
この裁判は、裁判所から和解案が提案されていましたが実らず、2019年3月に一旦打ち切られていました。しかし、2020年に入り、急に和解が決まり、事実上、杏さんの勝訴となりました。
母親は「金銭ではなく、杏側の謝罪が欲しかっただけで、一円も受け取ることなく円満に和解が成立した」と回答しているそうで。
だったら訴訟なんて起こさないでしょ?親子だよ?と思いますが。おそらく、それ相応の金額を杏さん側が由美子さんに支払い、なおかつ口止めをしていると噂されています。
これと同時期に東出昌大との子供の親権や財産分与の決着をつけ離婚の運びとなります。